事例Ⅲ(C社)は、生産管理・運営に関する事例です。
設立背景や過去経緯と、外部環境の変化からSWOT分析を実施する点は、事例Ⅰ・事例Ⅱと同様です。
事例Ⅲは、短期的課題と長期的課題が混在して存在するので、それぞれを丁寧に分類・整理して、各々を分析する必要があります。
事例Ⅲについては、回答に使用する段落が重複するケースはレアです。
ですので、「ある設問の回答に使用した段落は他の段落では使用しない」というルールで回答を思案した方が、結果として整理された回答となるケースが多いように感じます。
☆与件文に登場する課題を、短期と長期に分ける。
☆短期課題は、生産戦略の知識を活用して、課題解決案を明示する。
☆長期課題は、環境分析を実施し、成長戦略を思案する。
☆生産戦略を整理する際に、与件文の段落重複はNG
☆一見すると非常に理解しにくい部分が必ずあるので(←受験生を振るい落とすために、敢えてやっていると思われる)、表や図に自分で整理し、ファクターの過不足を把握すると答えが見えるケース多。
☆生産管理の1次管理(Q-C-D)と2次管理(設計-調達-作業)
☆生産計画(日程計画・負荷計画・手順計画・工数計画)
☆生産統制(平準化・余力管理・進捗管理・工程管理)
☆成長戦略(市場浸透戦略・新市場開発戦略・新製品開発戦略・多角化戦略・事業転換戦略)
☆他の事例にない[弱み]の克服がある(短期課題解決)。
BtoBの取引が多い分野でもあり、与件文をロジカルに整理しながら分析と回答を組み立てる事例です。
個人的には、非常に取り組みやすい分野で、過去問答練・模試共に安定して高得点を継続出来ました。
特に、短期的課題が2種類以上発見された場合は、使用する段落の重複を避けながら思考を進めると、綺麗に整頓された回答となるイメージです。
成長戦略は[強み×機会][強み×脅威]で思考することは、他の事例と変わりません。
弱みの克服は【市場浸透戦略】(既存の製品を、より効率的に・安価に・迅速に生産できるようになるから)、に繋がります。
更なる成長戦略のためには、やはり、強みを活かした【新市場戦略】ないし【新製品戦略】の助言が適切かと思います。